COLUMN

コラム

  • 2022/08/30
  • IT導入補助金vol.3|IT導入補助金2022「デジタル化基盤導入枠」とは

IT導入補助金とは?

IT導入補助金とは、中小企業者等が行う生産性の向上を目的に、ITツールを導入する際に要する経費の一部を補助するものになります。

補助金額・補助率については、当サイトのコチラ☞IT導入補助金の紹介ページ】をご参照ください。

 

類型別判定チャート

今回は、3つある応募類型(通常枠・デジタル化基盤導入枠・セキュリティ対策推進枠)の中の 「デジタル化基盤導入枠」 をご紹介します。

応募枠を選択する際には、まずは以下のフローチャートを参考にしましょう。

(参照:IT導入補助金2022 デジタル化基盤導入枠公募要領)

デジタル化基盤導入枠は、導入するソフトウェアに「会計」・ 「受発注」・「決済」・「EC」のいずれかの機能を有する場合です。

また、機能の数によって補助金上限額が異なり、2機能以上有する場合には上限額が350万円となります。

デジタル化基盤導入の概要

それでは、デジタル化基盤導入枠の概要を見ていきましょう。

デジタル化基盤導入枠の目的は、生産性向上・インボイス制度対応・企業間取引のデジタル化に取り組もうとする中小企業・小規模事業者等を強く支援するための制度です。「会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト・ECソフトの経費の一部を補助」することからも、企業間取引のデジタル化を強く推進する制度であることが分かります。

 いくつか通常枠と違いがありますので、その違いを中心にご紹介していきます。 

(図参照:IT導入補助金2022ホームページより)

まず、デジタル化基盤導入枠で特徴的なのは、「ハードウェア購入費」が申請できる点です。

通常枠では申請ができないPCやタブレット等の機器が上限10万円~20万円で申請できます。

ただし、ハードウェア単体の購入では申請できない点には注意が必要です。

必ず「会計」・ 「受発注」・「決済」・「EC」のいずれかの機能を有するソフトウェアを導入した上で申請する必要があります。

 

デジタル化基盤導入の申請要件

次に、 デジタル化基盤導入枠の申請要件 を見ていきます。

デジタル化基盤導入枠は、通常枠で必要だった以下の「生産性向上要件」と「賃上げ目標」が不要となっています。

・生産性向上要件

労働生産性の伸び率の向上について、1年後の伸び率が3%以上、3年後の伸び率が9%以上及びこれらと同等以上の、数値目標を作成すること。

・賃上げ目標

①事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加
②事業計画期間において、事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にする

 

デジタル化技術導入枠の採択率

デジタル化技術導入枠は、通常枠に比べて採択率が高い傾向にあります。

通常枠は約5割の採択率であるのに対して、デジタル化基盤導入枠は約8割もの採択率です。

この結果を見ると、非常に採択されやすい枠であると言えます。

 

さいごに

以上、今回のコラムではIT導入補助金のデジタル化基盤導入枠をご紹介しました。

IT導入補助金は、業務効率化・売上アップの実現に向けたITツールを有効活用できる可能性があります。また、インボイス対応や企業間取引のデジタル化を検討している場合は、今回ご紹介したデジタル化基盤導入枠によって、優先的な支援を受けられる可能性があります。

IT導入補助金は、当コラムに記載していない細かい条件もあり、申請手続きも必要となるため、活用するためには制度への理解とIT導入支援事業者による支援が必要です。業務効率化・売上アップ、インボイス対応や企業間取引のデジタル化といった点を目指している、中小企業・小規模事業者等様は一度、IT導入支援事業者に相談してみてはいかがでしょうか?

シパーズはIT導入支援事業者に登録しており、これまでに多数の事業者様の申請サポートを行っております。

申請についてのご相談などどのようなことでもお気軽にお問合せください!