COLUMN
コラム
- 2022/07/28
- IT導入補助金vol.2|IT導入補助金2022「通常枠」とは
IT導入補助金とは?
IT導入補助金とは、中小企業者等が行う生産性の向上を目的に、ITツールを導入する際に要する経費の一部を補助するものになります。
補助金額・補助率については、当サイトのコチラ☞【IT導入補助金の紹介ページ】をご参照ください。
類型別判定チャート
今回は、3つある応募類型(通常枠・デジタル化基盤導入枠・セキュリティ対策推進枠)の中の 「通常枠」 をご紹介します。
応募枠を選択する際には、まずは以下のフローチャートを参考にしましょう。
(参照:IT導入補助金2022 デジタル化基盤導入枠公募要領)
通常枠は、導入するソフトウェアに「会計」・ 「受発注」・「決済」・「EC」のいずれかの機能が無い場合です。
上記4つのいずれかの機能を有する場合でも通常枠の申請は可能ですが、補助率が2分の1(デジタル化基盤導入枠は3分の2)になる点に注意が必要です。
通常枠の概要
それでは、通常枠の概要を見ていきましょう。
通常枠は、中小企業・小規模事業者等のみなさまが自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、みなさまの業務効率化・売上アップをサポートするものです。
自社の置かれた環境から強み・弱みを認識、分析し、把握した経営課題や需要に合ったITツールを導入することで、業務効率化・売上アップといった経営力の向上・強化を図っていただくことを目的としています。
さて、 通常枠には、A類型とB類型の2種類 があります。
2つの違いは、①補助金申請額、②プロセス数、③賃上げ目標の3点です。
①通常枠の補助金申請額
上記の申請類型の表の通り、A類型は上限150万円未満、B類型は上限450万円以下となっています。
なお、補助対象経費は、ソフトウェア費・クラウド利用料(最大1年分)・導入関連費等であり全く同じです。
②プロセス数
補助金申請額の大きいB類型に申請するための条件の一つとして、導入するソフトウェアのプロセス数(ソフトウェアの機能)が4つ以上ある必要があります。
プロセス(機能)の種類は、以下の表をご参照ください。
導入するソフトウェアのプロセス(機能)が1つであればA類型。4つ以上であればB類型に申請可能です。
例えば、B類型の場合、Pコードの(共P-01:販売支援)、(共P-02:決済)、(共P-04:会計)、(汎P-07:分析ツール)といったように4つのプロセスがソフトウェアの機能としてあれば可能です。
なお、汎用プロセスについては、単独では申請不可です。
例えば、汎用プロセスだけの機能のソフトウェアではA類型に申請できません。業務プロセスと組み合わせて申請することで1プロセスとしてカウントすることができます。
③賃上げ目標
IT導入補助金は、ITツールを導入し、生産性を高めることで、従業員等の賃上げをしてほしいという目的もあります。
そのため、補助金申請額の高いB類型に申請する条件の2つ目として、賃上げ目標を設定することが必須となっています。
具体的には、 以下の要件をすべて満たす3年の事業計画を策定し、従業員に表明する必要があります。
・事業計画期間において、※給与支給総額を年率平均1.5%以上増加
・事業計画期間において、事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃金+30円以上の水準にする
※ 給与支給総額とは、全従業員(非常勤を含む)及び役員に支払った給与等(給料、賃金、賞与及び役員報酬等は含み、福利厚生費、法定福利費や退職金は除く)をいいます。
なお、A類型の申請については、上記の賃上げ目標は必須ではありません。
ただし、賃上げ目標を設定し、従業員に表明することで、審査上の加点となりますので、採択の可能性が高まります。
さいごに
以上、今回のコラムではIT導入補助金の通常枠(A・B類型)をご紹介しました。
次回は、デジタル化基盤導入枠についてご紹介したいと思います。
シパーズはIT導入支援事業者に登録しており、これまでに多数の事業者様の申請サポートを行っております。
申請についてのご相談などどのようなことでもお気軽にお問合せください!